アオリイカのアタリ(アジの泳ぎが止まる、ラインを張ると竿先にアオリイカの重さが伝わる)があって、アオリイカがある程度走ると、ほとんどのアオリイカは走るのを止めアジを食べ始めます。(アオリイカが走っている間もアジの延髄部分をカジッています)

アオリイカの走りが止まったらすぐにヤエンを投入したいところですが、アオリイカはまだアジの延髄部分をカジっており、アジを横(直角)に抱いた状態ですので、ヤエンはうまくかかりません。掛かっても、エンペラ等で身切れしやすいです。 

横抱き

↑アオリイカがアジを抱いた直後の様子 (ヤエンが掛かりにくい)

ヤエン投入後、ヤエンがラインを滑り、尾針まで到達したとき(アジを食べて頭部を切り落とした後)にラインとアジとアオリイカが一直線になることで、ヤエンの掛け針がアオリイカの下側に入り、ヤエンの掛け針がアオリイカに掛かるのです。

縦抱き

↑アオリイカがアジの頭部を切り落とした後の様子(ヤエンが掛かりやすい)

私の場合、藻や根にアオリイカが入る心配がなければアオリイカの走りが止まった後、すぐにアオリイカが障害物等に入っていないことを確認(少しアオリイカを寄せて)して、寄せの操作に入ります。

寄せの操作をすることで、横抱きから縦抱きになり、ヤエンが掛かりやすくなります。

寄せの操作をきちんとして、アオリイカを海の中層に浮かせます。

寄せの操作

寄せの操作で大切なことは、「アオリイカに違和感を与えないように、ゆっくり丁寧に竿を操作する」ことです。

アオリイカの寄せ方ですが、私の場合、体を軸にして竿を右斜め前または左斜め前から、あまりラインの角度(海を水平としたときのラインの角度)をつけ過ぎないようにして、「ゆっくり、ゆっくり」と竿を右後方または左後方に持っていき、アオリイカを寄せていきます。

1回の寄せにかかる時間は、20秒程度くらいとしていますので、かなりゆっくりとした操作になります。(竿を早く動かしたり、竿に振動を与えたりするとアオリイカが違和感を感じて、アジを放してしまいます。)

1回の操作が終わったら、リールでラインを巻き取りながら竿を元の位置(右斜め前または左斜め前)に戻します。

そして、2~3回ほどこの操作をすることでアオリイカを海の中層に浮かせ、根(藻が生えたり、障害物がある)から離し、ヤエンを投入しています。
(藻の多い釣り場では、ラインをあまり緩めないようにすることで、藻にラインが絡むのを最小限に押さえます。したがって竿もあまり左右に動かさず上下に操作してアオリイカを寄せていきます。)

また、寄せの操作を行っているときにアオリイカが嫌がって走るときがありますが、アオリイカが走るときは抵抗せずにラインを出して走らせてあげましょう。

だいたい、2~3回寄せの操作をするとアオリイカが嫌がらずに寄ってきます。
こうなったら、ヤエンを投入となります。まだ、嫌がる場合には、さらに寄せの操作をして調教しましょう!これが結構大切です!

調教が足りないと、ヤエンを投入しても、アオリイカに着く直前にアジを放してしまうケースが多いです。

私の場合(リアドラグ式リールの時)、寄せの操作のときもドラグ調整はほぼフリーが基本です。
完全なフリー状態にしていると急にアオリイカが走ったときにラインが出すぎてバッククラッシュ(糸がらみのトラブル)してしまいますので、ラインが出て行くのに、ほんの少し抵抗があるくらいが良いと思います。

LB(レバーブレーキ)式リールならば、アオリイカが走ったら、レバーを開放するだけです。

リアドラグ式リールの場合、竿を持っている右手の人差し指または中指をリールのスプール部分に当てながら寄せの操作をすると良いと思います。

スプールに指を当てておくことで、アオリイカが走った場合に指を離せば、ラインが簡単に出ていき、アオリイカがアジを放すことはほとんどありません。

(寄せの操作ですが、やはりヤエン専用竿が良いです!ここの寄せが一番ロッドの違いを感じる部分です。専用ロッドはアオリイカに違和感が少なく、少し強引に寄せても、イカがアジを離しません。)

ヤエンの投入の仕方

アオリイカを調教したら、ついにヤエンの投入です

慣れない人は、一緒に釣りに来た仲間に穂先を近づけて、ヤエンをラインに付けてもらい投入すると良いでしょう。

一人でヤエンを投入する場合には、まず、リールのベールを起こします。
次に、竿先を自分の後方に持っていき、竿を持っていない方の手で、穂先から伸びているラインを掴みます。

風の吹いている釣り場では、風が吹いて来る方向から竿を回して、自分の後方に竿先を持ってくると簡単にラインを掴むことができます。

そして、ラインを掴んだら竿を脇に抱えて両手が使える状態にし、アオリイカに違和感を感じさせないように(ラインは張らずに、少し緩めの方が良いです)ヤエンの各支点にラインを通していきます。

ラインが穂先に絡まない程度に、竿先から通ったラインは少し張り気味で、ヤエンを装着します。

ヤエンにラインを通す練習は自宅でもできますので、一度練習しておくことをおすすめします。(本番で焦らないで済みますので)

ラインをヤエンの各支点すべてに通し終えたら、ヤエンがラインと絡んでおらずうまく進行することを確認して、緩めておいたラインをリールで巻き取り(少しラインを張る)、竿先を立てます。

ヤエンを手から離して海に投入する訳ですが、ラインは手に持ったままヤエンだけを手から離して投入します。(ラインとヤエンを一緒に離すとラインとヤエンが絡んでしまいます。)

ヤエンが着水したら、ラインを手から離し、リールを巻いてラインを少し張りぎみにします。(あまり張りすぎてもだめですが、糸ふけが出るほどラインを緩めておくとヤエンがそのまま海底に落ちて行き、根がかりします。)

その後、ヤエンをアオリイカまで進行させます。このとき、ラインの角度を付けすぎるとヤエンが勢いよくアオリイカまで進行してしまい、ヤエンとアオリイカが衝突したり、勢いよく進行してくるヤエンにアオリイカがビックリしてアジを放してしまったりします

釣り場の高さにもよりますが、ラインと海面の角度は、普通の3支点式ヤエンであれば20~30度、ローラー付きヤエンであれば10度くらいで十分ヤエンが進行していきます。

ゆっくりとした速度でヤエンをアオリイカに近づけ、しっかりとアオリイカの下側にヤエンを送り込むことが良いです。

そのためには、寄せの操作を繰り返し、ラインの角度と投入したヤエンの速さを考えながら(イメージする)、ヤエンをアオリイカまで到達させます。

また、ヤエンがアオリイカが到達したかどうかの判断の仕方は、ラインを張った状態から少しゆるめて、穂先にヤエンの重さが出るかどうかで判断できます(ヤエンストッパーがある場合)。

ヤエンがアオリイカまで到達していれば、ラインを緩めたとき穂先は真っ直ぐのままになります。(ヤエンがヤエンストッパーの位置で止まり、ヤエンの重さがアオリイカ側に移動するため)

ヤエンが到達していないと分かれば(ヤエンの重さが穂先に出て、少し穂先が湾曲する)、前項で紹介した寄せの操作を繰り返し、アオリイカをヤエンに近づけるイメージで、アオリイカまでヤエンを到達させます。

ヤエンがアオリイカに到達する前に、アオリイカがヤエンが近くのを嫌がって後ずさりや、ジェット噴射をすることが多々ありますので、これでヤエンが到達したかどうかわかります。

イカが嫌がった場合もラインは開放してあげないと、イカがアジを放してしまうことが良くあります。

この辺は経験を積むことが大切だと思います。

また、昼のヤエン、夜のヤエンではイカの警戒心が違います。昼の方が警戒心が高く、夜の方が活性が高いため、警戒心は薄いです。

このことも頭の片隅に入れて、ヤエンを送り込むことが大切に感じます。